ミニマリスト『ぼくたちに、もうモノは必要ない』を読んで 感想と気づき
今週のお題 読書の秋ですね。
先日借りた本 図書館利用のススメ 〜読書の秋〜 - アラサー女性のあれこれ のうち、
まずは『ぼくたちに、もうモノは必要ない』
佐々木典士さん著 を読みました。
【共感ポイント、ハッと気づきポイント】
ミニマリストとは、
◉“本当に自分に必要なモノがわかっている人”
◉“大事なもののために減らす人”
だという考え方。
この考え方、好きだなぁ。
減らすために減らすんじゃなく、本当に大切なものを大切にするために減らす。
大切なものは多少綻びがでても、お手入れしてなんとか長く使えるようにしますよね。
でもモノが多いと、その大事なもののお手入れが後回しになりがち。
後回しならまだよい方で、忙しさにかまけて放置されちゃったりして。大切なものを全然大切にできてない。そんな自分に失望したり。
これは服やアクセサリー、食器類に大いに心あたりがあるので、大切なものをお手入れできるよう2軍選手は減らしていきたいと思いました。
◉“喜びには限界がある”
(p71)のも納得。ハッとしました。
これは佐々木さんが上手に例を出しつつ、まとめてくださっているので実際読んでいただくのが一番ですが、
喜び持続時間として、3時間程度しかもたないこと(喜びに慣れ始める)、また、喜びは金額に比例しないということ。
1万円の指輪と、5万円の指輪、もらった時の喜びは5倍になりますか?大差ないよね?ってことです。確かに…!喜びの差がないといったら嘘になるけど、確かに5倍はしないですね。1.4倍ぐらい?(笑)
この話は、物欲ループの中の話の一部です。
家の中に溢れてるのは、かつて欲しくて買ったモノだけど、今その時の幸せを感じられないのはこういうことだよ、とわかりやすく説明されています。
そして
“これから捨てようとするものは確かに気になる、それは目に見えるからだ。捨てることで得られるものは目に見えない、だから意識しづらい。だが捨てることによって得られる見えないものは、失うものよりよほど大きい。”(p102)
星の王子さまでも「本当に大切なものは目に見えない」といつメッセージがありましたが、こういうことをいうのかと腑に落ちた気がします。
私がなぜモノを減らして、すっきりとした暮らしをしたいか?
それは、「本当にやりたいことを、やりたい」からでした。
現在の休みの日の使い方に納得がいってなかった。
本当は「家事に追われず、出かけたい。
休みの日は心ゆくまで楽しみたい。」と思っているのに、
散らかった家を見て「やりたいことやる前に、片付けなきゃいけないよね」と思い、結局やりたいことに時間がまわせないという状況から早く抜け出したい。
そして、“ 家の中が簡素でキレイだとダラダラしている時間も減る”と著者は実感されていました。
それが自分にも当てはまるか、ぜひ検証したいと思います。
“部屋に溜まっているのは、ホコリや汚れではない。ホコリや汚れを放置した「過去の自分」が溜まっているのだ。「やるべきときにやらなかった自分」が堆積しているのだ。ホコリや汚れは嫌なのものだが、何より嫌なのはそれを放置した「過去の自分」と向き合うことになるからだ。これは辛い。物を減らし、掃除を簡単にすれば、誰でも習慣にすることができる。毎日「やるべき時にやった自分」と向き合えるようになるから、自分のことが好きになり、自信も湧いてくる。”(p192)
ほんとこれですね。耳が痛いです。胸も痛いです。モノと向き合うことを通して自分と向き合う。今まで苦手だったこの部分、今こそできるように…!
最後に。
佐々木さんは、モノが少なくなると自然と感謝の気持ちが湧いきたそうです。
そして、幸せになるために感謝をするのではないよ、と。感謝している時こそ幸せである、と。
感謝が幸せになるための手段ではなく、感謝=幸せ というところにも、ホントそうだなぁと。
佐々木さんのことは、以前ブログを拝見したことがあったため知っていました。
ブログを書籍化する意味など、編集者ならではの意見も最後に書いてありました。
私としても、本で読めたのでじっくり時間をとって読めました。
例え話があったり、話が複雑になってきたら途中でまとめたりと、読みやすかったです。
なにより、今はストイックなまでのミニマリストの佐々木さんも、昔は今の私と同じようにもがき苦しんでいた様子が書いてあることで、「自分でもできるかも!?」と前向きな気持ちをいただきました。
読んで良かったです。