初対面・初聴の歌ではじめて涙を流した曲 Door on the Bright Side Will Open
「この景色を見て感動して自然と涙が出ました」とかそういうのを聞くと
「なんて純粋なんだ」と驚くとともに、まだその経験をしたことのない自分が悔しくもありました。
でもでも、そんな私でも、景色じゃないけど音楽でそういう経験したことがありました。
出会いは突然に。
その日は「俺のイタリアン」に食事に行ったときのこと。
そのお店では、時間帯によってJAZZの生演奏の時間が設けられていました。
「お、ご飯食べに来たけど生演奏もあるなんて良い感じ♪」と純粋にわくわくした気持ちで、演奏が始まるまでボリューミーなイタリアンを楽しんでいました。
「俺の~」系(イタリアン・フレンチ・中華・焼肉・スペイン・出汁など)のお店は最初立ち食いで始まってるだけあって、店内は人がぎっしりで、わいわいガヤガヤ盛り上がっている感じです。
ご飯をメインにしているお客さんも多いので、生演奏をここでするには演者が気の毒に思えてしまうほど、演奏中も耳も目も向けず仲間で盛り上がっている人も多かったです。
そんな雰囲気の中、最初はジャズのスタンダードナンバーのカバーを歌っていました。
(ふんふん♪良いね~♪やっぱり生演奏は良いね~♪)なんてミーハーな感じでノリノリで聴いていました。
そして、ラストはオリジナルの曲を歌いますとのこと。
知っている曲ではないのでほんとにノーマークだったのですが、
このDoor on the Bright Side Will Open ぐっと惹き込まれました。
4 【Kei Owada live in Manila~Nameless Moon~】Door on the Bright side will open
日本語で、しっかり聞き取りやすく歌っているのですんなりと初聴でも意味が入ってくること、
大和田慧さんの、人としての魅力、
その時の私のタイミング、
そういったことがすべて合わさって、
サビである「間違った電車に乗っちゃってもさ~開くのは きっと いつも明るい方のドア Door on the bright side will open~」
「間違った電車に乗っちゃってもさ~ 大丈夫 明るい方のドアが開きます」
で涙がつつつーっと溢れて止まりませんでした。
特に「間違った」という言葉がその時すごく胸に響いてました。
「間違った」というフレーズと「大丈夫」という組み合わせ。
彼女の声で、その言葉を聞いて、すごく一気にほっとしたというか、安心感を与えてもらったと同時にものすごく共感しました。
その日は別に嫌なことがあったわけでもなく、むしろご機嫌なはずなのに
なんで涙が出るほど刺さるんだろうと不思議に思いました。
きっとそれは、今までの私の人生と重ねていたからでした。
自分の今までの人生、基本的に幸せですが、思い通りにならなかったことももちろんあります。それでもその道で後悔のない生き方をしてきた自負があります。
だけどそれは、親から見ると心配だったり、かわいそう思えたり、失敗しちゃったように見えていたりしているようです。
「周りからどう思われても、私は後悔してないし、結局その道で今幸せだから良かった」と思っていたので、周りからそう言われても深く傷ついたり恨んだりせずに「そういう考え方もあるよね」と切り離していたつもりでいました。
でも、「そう捉えられてもしょうがないけど、なんかほんとに強がりだけじゃなくて本心でそう思っているのに、わかってもらえなくてさみしいな」という気持ちがずっとあったんだと思います。
それを初めて、この歌で味方が現れた気がして、安心して涙が出ました。
そして、周りの意見に流されないつもりでいたにも関わらず、自負があったにも関わらず、まだどこかで失敗と自分自身捉えてることに悔しかったのだと思います。
「そうじゃないよ!大丈夫だよ!」って自分を改めて励ましたのかもしれません。
この安心感、このシンガーである大和田さんだったからこそ。
もっというと、女性のパワー。母性。安心感。
女性の癒しパワーってやっぱり絶対あるよなぁとつくづく感じました。
こんな素敵な曲と出会えたこと、すごく嬉しかったです。素敵なギフトをいただきました。
せっかくだから、お店にいたみんなにも聴いてほしかったな~。一期一会。
ちなみにこの曲の出生秘話?
電車で「次は右側のドアが開きます」のアナウンスの後に英語で続いて「Door on the Right side will open」とアナウンスがありますよね。
そのアナウンスを大和田さんのご友人がRightの部分をBrightと聞き間違えて、「次は明るい方のドアが開きます」だったらおもしろいねー!となってこの曲が生まれたそうです。
なんともオシャレで可愛い誕生です💕
そんな偶然の出会いでしたが、彼女のファンになったので、今度は必然でライブなどに出向きたいなと思っています。
Door on the Bright Side Will Open by Kei Owada 大和田慧 in new york